「マレーシアへ子供と移住したいけれど、何から始めればいいの?」
――そんな疑問を持つ方に向けて、マレーシア移住の初期ステップを全てまとめた保存版ガイドです。
海外移住はやることが多く、最初は不安になりますが、実は工程はシンプルです。我が家の場合を例に見ていきましょう。
🌟 まずやることの結論
- 移住目的・予算・エリアを決める
- 学校(インターナショナルスクール)を決める
- ビザ(Student Pass・Guardian Pass)の書類準備
- 住居エリア・物件探し
特に学校選びはすべての基盤になるので、最初に取り組むのがおすすめです。
1. マレーシア移住の目的と条件を明確にする
みなさんが最初に迷うのが、「どこから決めればいいの?」という部分。まずは目的と希望条件を書き出し、明確にすることが重要です。
✔ 母子移住の目的
- 第二言語として英語を学ぶだけでなく、子どもをバイリンガルとして育てたい → 幼稚園の年少からの移住を決意
- 国際的な環境で教育を受けさせたいが、アジア人差別のない環境が良い → 東南アジアのインターナショナルスクールを検討
- 多文化・多民族の中で育ってほしい → 東南アジアの中でも、主に3つの民族がそれぞれの宗教や文化を大切にしながら暮らすマレーシアを検討
- 日本より自由度の高い教育を受けさせたい → 学年の調整が可能で、課外活動も充実している学校を検討
✔ 決めておくと後が楽になる条件
- 希望カリキュラム(ケンブリッジ/IB) → 我が家はケンブリッジかIBのどちらかで探していて、テストを担当してくれた先生や、ホームページで見た学校の雰囲気を参考に子供との相性を考慮しケンブリッジに決めました。
- 予算(授業料・家賃・生活費) → 幼稚園の授業料は年間80万円以下、家賃は6万円前後のコンドミニアムを目安に探しました。
- 移住エリア(KL/郊外) → 日本人が少ないエリアを探していたので、KLまで1時間程度のエリアでコンドミニアムを検索しました。
2. インターナショナルスクールを徹底リサーチ
学校の「選び方」と「やること」を紹介します。
◆ 学校選びで必ず見るポイント
- カリキュラムの特徴 → 今後、大学まで海外への進学を検討している場合は、進学先の国や大学の要件に合わせて、ケンブリッジ式、カナダ式、アメリカ式、IBなどを検討すると良いです。
- ESL(英語補習)の有無 → 幼稚園から移住する場合は、英語補習が不要なケースもありますが、小学生になってから移住する場合は、英語の授業についていくのが難しく、1年も経たずに帰国するご家庭もあります。そのため、英語補習の有無は大事なポイントだと思います。補習が有料の場合は、授業料とは別に予算に入れる必要があります。
- 日本人比率 → 日本人が多い環境では、日本語でサポートを受けやすい一方、放課後も日本人同士で過ごすことが多くなる場合があります。せっかく海外に住むのであれば、現地の子どもや他国から来ている生徒と交流できる環境の方が、子どもも保護者も学ぶ機会が多いと思います。逆に、保護者も子どもも英語に不安がある場合は、日本人が多い学校やエリアの方が安心して生活できることもあります。
- 学費と追加費用 → 我が家は、幼稚園で年間60万円前後、小学校低学年で年間80万円程度を目安に探しました。入学金、制服代、教科書代なども含めて、学校ごとに確認しておくと安心です。
- 通学方法と安全性 → 東南アジアでは交通事情や運転マナーが日本と異なるため、通学時の安全性も重要です。特に車での移動が必要な場合は、学校までの距離や交通状況を確認しましょう。我が家は、学校から15分以内の距離で、スクールバスや乗り合いのバンを利用できる学校を選びました。
- 校風・生徒の雰囲気 → 開放的でプール付きの広いキャンパスが良かったので、郊外の学校にしました。しっかり勉強してほしかったこともあり、インド系のインターナショナルスクールを選びました。生徒が自由すぎず、真面目な雰囲気の学校にしました。
◆ 学校選びでやることリスト
- 問い合わせメール送信(メール/WhatsApp) → 上記の条件に当てはまる4校に絞ってメールを送りました。3校からすぐに返信があり、WhatsAppの番号を教えてもらって、電話でいろいろと相談しました。英語が苦手な場合は、翻訳ツールなどを利用してメールやWhatsAppで質問してみると良いと思います。
- 学校ツアーの予約 → 移住前に一度下見に行く場合は、学校に予約をしましょう。テスト期間や長期休暇中などは見学できないこともあるので、事前に確認した方が安心です。我が家は下見をせずに、すべて決めて移住しました。
- 面接やテストの確認 → 幼稚園では面接、小学校以上では入学テストを実施する学校が多いです。内容や実施方法は学校によって異なるため、事前に確認しましょう。我が家は下見をしなかったので、オンラインで面接をしてもらいました。
- 空席状況の確認 → 実は、第一希望の学校は定員に達しなかったため、その年は幼稚部が開校しませんでした。小規模校の場合は、希望する学年の開校予定や受け入れ状況を事前に確認しましょう。
- 学費一覧(Fee Structure)の確認 → ホームページに掲載されている場合もありますが、情報が古いこともあるので、必ず該当年度の学費と追加費用(教科書代、制服代、入学金など)を学校に確認しましょう。
- Googleレビューなどの確認 → ある程度学校を絞り込んだら、Googleの口コミなども参考にしてみましょう。ただし、口コミだけで判断せず、学校からの説明や実際の雰囲気も踏まえて検討するのがおすすめです。
3. 必要なビザを確認する【Student Pass/Guardian Pass】
母子・父子で移住する場合、子どもの就学や保護者の滞在目的に応じて、必要なビザ・パスを確認する必要があります。
■ 子ども:Student Pass(学校が手続きをサポート)
- 多くのインターナショナルスクールが申請手続きをサポートしています。
- 滞在期間や更新条件は、発給されるパスや個別の条件によって異なります。
- 入学許可書(LOA)など、学校や申請内容に応じた書類が必要になります。
■ 親:Guardian Pass(保護者向けの滞在許可)
- 子どものStudent Passなど、必要な条件を満たしたうえで申請します。
- 対象となる子どもの年齢や保護者の条件、申請可能な人数などは制度や申請条件によって異なるため、最新の要件を確認しましょう。
■ 他の選択肢
- MM2H(Malaysia My Second Home)
- 雇用ビザ(Employment Pass)
これらの滞在資格は、それぞれ取得条件や認められる活動が異なります。取得できれば家族での滞在や子どもの就学の選択肢が広がる場合もありますが、子どもの就学に必要な手続きが不要になるとは限りません。ローカルの保育園や学校への通学を検討している場合も、各学校の受け入れ条件や必要な許可を事前に確認しましょう。
4. 住むエリアとコンドミニアムを選ぶ【安全・通学・生活動線が鍵】
学校が決まったら、次に大事なのが住居エリアです。
◆ 人気の居住エリア+特徴
- モントキアラ:日本人が多く、学校も多い。生活しやすい
- デサパークシティ:治安や住環境を重視するファミリー層に人気
- バンサー:おしゃれな雰囲気で、ローカル感と利便性のバランスが良い
- KLCC周辺:都会的で、高級物件が多い
- ペナン:海沿いの生活を楽しめ、インターナショナルスクールもある
- ジョホール:シンガポールに近い
※エリアの特徴や家賃相場、学校の選択肢は、具体的な場所によって異なります。
我が家は、上記のような日本人が多いエリアや生活費が高くなりやすいエリアは除外し、セランゴール州で探しました。
こちらの記事を参照してください。
👉 「マレーシア母子移住4年目|セランゴール州で子育てするならおすすめのエリア3選【家賃・インター学費】」
◆ 物件探しの方法
- 賃貸サイトのPropertyGuruやiPropertyで検索
- 日本語対応の不動産エージェントに相談
- Airbnbで短期滞在先を探す(おすすめ)
我が家は下見をせずに渡航し、最初の1か月は、気になるエリアのコンドミニアムをAirbnbで借りました。Airbnbは物件によって長期割引が適用されることもあり、長期滞在先を決める前のお試し滞在にも便利です。
私が借りた1ベッドルームの部屋は、2022年当時、1か月あたり約8万円でした。
5. 航空券・仮住まいの確保【移住初期の定番】
✔ 事前に準備しておくもの
- 航空券 → 航空券の比較・予約に便利なTrip.comがおすすめです。予約後の問い合わせにチャットや電話で対応してもらえる場合もあるので、サポート体制を重視する方にも便利です。
- 仮住まいの予約 → Airbnbなどで、気になるエリアのコンドミニアムを予約
- eSIMやローミングでインターネットを確保 →こちらも Trip.comでeSIMを比較し、現地に到着して落ち着いたら現地のSIMを購入する方法もあります。
- Grabの登録 → Grabは、配車などに利用できるアプリです。
- Wiseの登録 → Wise(ワイズ)は、オンライン上で複数の国の口座情報を取得し、さまざまな通貨を管理できる海外送金・決済サービスです。例えば、マレーシアリンギット(MYR)などの外貨をWiseのアカウントで保有し、対応する通貨での支払いや送金に利用できます。日本の銀行口座から海外の銀行口座へ送金する場合も、Wiseを経由すれば、一般的に銀行の海外送金よりも手数料を抑えられます。また、Wiseのデジタルカードを使えば、マレーシアでのネットショッピングや現地スーパーなどでの支払いも可能です。実際に、私の周りで海外移住している人はみんなWiseを利用しています。海外旅行や海外移住、海外とのお金のやり取りが多い方にとって、とても便利なサービスです。Wiseの登録方法や詳しい使い方、実際に利用して感じたメリットについては、別記事で詳しく紹介していきます。
- 学校ツアーの日程確認 → 渡航前に見学する場合は、学校に予約を入れておきましょう。
6. マレーシア到着後にやること【インフラ整備】
到着後1〜2週間でやっておくと良いこと
- 現地SIMの契約 → モールなどで、CelcomDigiやMaxisなどの通信会社を比較して契約。私はMaxisと契約しています。
- 家のインターネットの手配 → TIMEやUnifiなどのサービスを確認。コンドミニアムの管理スタッフや不動産エージェントが紹介してくれる場合もあります。我が家はコンドミニアム内のインターネットを契約しています。担当者が1階にいるので不具合にすぐ対応してもらえて便利です。
- 近所の病院やクリニックを確認 → 我が家は子どもが小さかったので、徒歩圏内に夜遅くまで開いているクリニックがあるエリアを選びました。英語に不安がある場合はアラダマンサラやモンとキアラなどの日系クリニックがあるエリアを検討するのも良いかと思います。
- 日本食スーパーと大型モールをリサーチ → 子どもが納豆が大好きなので、徒歩圏内のスーパーの輸入食品コーナーに納豆があるかどうかも確認しました(笑)。
7. 子どもの学校生活準備【スムーズに馴染むために】
海外の学校は日本とルールが違う点も多いので、事前準備が大切です。
✔ やること
- オンライン英会話で英語に慣れる → まずは日本人講師とのオンライン英語学習から始めるのもおすすめです。ワールドトークなどをチェックしてみましょう。
- 学校のルールを親子で確認
- 必要な文具・制服のチェック
- 通学手段(スクールバスなど)の確認
8. 日本側で必要な手続き【後から慌てないために】
忘れがちな日本側の手続きもまとめておきます。必要な手続きは、滞在期間や仕事、加入している制度などによって異なります。
- 転出届(海外転出) → 海外転出届の提出が必要か、自治体に確認
- 国民健康保険の手続き → 海外転出に伴う資格喪失などを確認
- 年金の種別・加入状況の確認 → 海外居住中の加入や手続きを確認
- 住民税の確認 → 課税の有無や納付方法について自治体に確認
- 郵便物の転送・受け取り方法の確認
- 国際運転免許証の取得 → 必要な場合は取得方法を確認
- 運転免許証の有効期限の確認
- パスポートの残存有効期間の確認
【まとめ】マレーシア母子移住の最初の一歩は「学校選び」から始めるのがおすすめ
マレーシア母子移住は大きな決断ですが、ポイントを押さえて順番に進めれば、スムーズに準備を進めやすくなります。
✔ まずやることの順番(重要)
- 目的・予算・エリアを決める
- 学校を決める(最重要)
- ビザの準備
- 住居探し
この記事を参考にしながら、無理なく一つずつ進めてみてください。
こちらの記事もおすすめ
👉【海外在住・母子留学】子どもの現地の習い事どうする?大学受験も見据えた選択肢とは。
